ふっ素ゴムを使用した新製品の開発について
ふっ素ゴムを使用した新製品の開発について
2017年、兵庫県西脇市にて、ふっ素ゴムを用いたケーブルの製造を目的とした新工場を建設しました。
新工場の稼働から約8年が経過し、試行錯誤を重ねた結果、KXタフラ(FK)やFFタフラ(FK)などの製品を量産化することに成功しました。
一部製品の量産化には成功しましたが、現在も新製品開発に向けて継続的に試行錯誤を繰り返しています。
今回は、現在開発中のふっ素ゴム製品についてご紹介いたします。
1.KXタフラ(FK)(SM)
量産品であるKXタフラ(FK)よりも仕上がり外径を小さくするという要望を受けて、新たに開発に取り組みました。
KXタフラ(FK)の断面積0.2SQ(30/0.1)から0.15SQ(20/0.1)に変更することで、仕上がり外径を0.2mm小さくすることができました。
KXタフラ(FK) 仕上がり外径:4.1mm
KXタフラ(FK)(SM) 仕上がり外径:3.9mm
ケーブルベア試験・捻回試験では、1千万回の達成を確認しており、現在も曲げ試験において1千万回達成に向けて試験を継続しています。
2.ふっ素ゴムシース 青・緑・黄・茶・紫・橙・桃・灰
販売当初、ふっ素ゴムシースは黒・青・緑の3色のみの製造が可能でしたが、現在では黄・茶・紫・橙・桃・灰の6色も製造可能となりました。
各種着色料を使用して色を作成していますが、ベースとなるふっ素ゴムの色が黒であるため、全体的にくすんだ色合いになります。
以下に色見本の写真を掲載いたします。上から順に、橙・黄・緑・青・紫・桃・茶・灰の順となります。
3.ふっ素ゴム絶縁電線TA-LFR 500SQ
現在、ふっ素ゴム絶縁電線500SQの量産化に向けて開発を進めています。
押出工程は順調に進行しており、あとはゴムの要求物性を満たす段階まで開発が進んでいます。
年内に製品化を目指して、日々試行錯誤を繰り返しながら進めています。
今回は、代表的な3点の製品についてご紹介させていただきました。
今回ご紹介した製品に関するお問い合わせや新製品開発についてのお問い合わせは、下記までご連絡いただけますでしょうか。