ふっ素ゴムケーブルの屈曲性に関して

【解説】ふっ素ゴムケーブルの屈曲性や屈曲試験について

福電では被覆材料にふっ素ゴムを使用した、耐熱性と屈曲性を兼ね備えたケーブルの開発・製造に取り組んでおります。

本記事では、その中でも注目される「屈曲性」と、各種屈曲試験の結果についてご紹介いたします。

ふっ素ゴムの特徴についてはこちらまで→ふっ素ゴムとは

1.ふっ素ゴムを使用したケーブル

・KXタフラ(FK)     K熱電対用補償導線。導体サイズ0.2SQのみ。

・KXタフラ-BT      内シールド付きK熱電対用補償導線。在庫品は1.25SQのみ。

・FFタフラ(FK)              電力用。0.08mmの可とう構成で製造したケーブル。

・FFタフラ-Ⅱ(FK)          電力用。0.18mmや0.26mmなど一般構成で製造したケーブル

・FFタフラーBT-Ⅱ(FK)   電源や制御・計装用。FFタフラ-Ⅱ(FK)に内シールドを施したケーブル

耐熱温度はすべて200℃になります。

2.曲げ半径

・KXタフラ・FFタフラ(FK)・FFタフラ-Ⅱ(FK)

 仕上がり外径の8倍

・FFタフラーBT-Ⅱ(FK)

 仕上がり外径の12倍

になります。

3.実施している屈曲試験の種類

・ケーブルベア試験

 ケーブルベアにケーブルを通し、一定の速度で屈曲運動を繰り返す試験。 

・捻回試験

 ケーブルの両端を固定し、左右60°捻回させることを繰り返す試験。

・曲げ試験

 試験機に取り付けた試料を回転させる試験。

規定の回数到着後に外装の異常の有無や導体の断線を検証しております。

詳細な試験条件につきましては問い合わせフォームより問い合わせいただけますでしょうか。

お問い合わせはこちらまで。

4.屈曲試験結果(ケーブルベア試験の一例)

・KXタフラ(FK)                                       断線回数:10,000,000(断線なし)

・FFタフラ-Ⅱ(FK) 3C×0.5SQ(20/0.18)      断線回数:10,000,000(断線なし)

・FFタフラ-Ⅱ(FK) 4C×5.5SQ(35/0.45)    断線回数:5,472,379

・FFタフラ-Ⅱ(FK) 10C×2SQ(37/0.26)     断線回数:1,148,205

・FFタフラ-BT-Ⅱ(FK) 4C×1.25SQ(50/0.18) 断線回数:10,000,000(断線なし)

・5C-NFタフラ              断線回数:10,000,000(断線なし)

5. 固定配線用ケーブルの参考データ(同試験)

・SRCT-2 2C×2SQ(37/0.26)         断線回数:3,651,948

・LKGBGBR 2C×2SQ(37/0.26)        断線回数:487,741

 

※すべて常温環境下での試験結果です。

 高温環境下での屈曲試験は実施しておらず試験データはございません。

 

製品についてのご質問やご不明点、こんな電線・ケーブルは作れませんかなどお問い合わせは下記までお願い致します。

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